今週の過去検証(1) (2月最終週)
こういうのもやってみようと思った。オイシイなあと思った相場でどういう思考プロセスを持てば入れたのか、あるいは縁がなかったのか、成功したトレード(というか実際に取れたトレード)は何が良かったのか、みたいなのを見ていきたい。
(1)としてドルストレート、(2)でそれ以外を見る流れにしようかな。クロス円はそもそもずっと高かったので書くことなさそうだけど。
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今週の感想
たぶんトータルではプラスなんだろうけど、前半は5分足と1分足を根拠にした、なんとなく「気持ちだけがはやったエントリー」が悪目立ちし、かなりの額の損切りをした記憶がある。
そこで落ち着いてエントリーするやり方に戻したら利益が出始めたのだが、そしたらまた調子に乗って勝手な憶測でエントリーをし始め1.5万円ぐらい損切りして終わった。
まあ、調子乗りは僕の性格的なとこもあるんだけど、それをちゃんと数字として自覚して、こういうエントリを書くことで矯正していきたいなって思った。メンタル管理の下手さに泣きそうであるな。まあプラスで終わってるからいいけどさあ・・・・・・。ポンド売りあたりからメンタルの雲行き怪しかったよね。はあ。
ドル円
今週の動きとしてはこんな感じ。60pipsぐらいの下降トレンドから、105円のエリアに反応して150pipsぐらいの強烈な上昇トレンドが生まれている。
まずは下降トレンドを取る
うーん・・・・・・。このピンクのラインが見えてるかが論点ですね。いつ引いたんだろう。
ドンピシャじゃないけど、直近で明らかにサポートとレジスタンスになっていることから、発見自体はできる。直前でずっと意識されている日足ベースのトレンドラインに反発していることから、目線は下降トレンドで、戻り売りを狙う展開というところまで拾えるので、このピンクのラインはオンタイムで引けるラインだ。
そう見ると、これは実は僕の得意なパターンの一つである、三尊完成の予期に当てはまる。
5分足でこのように三尊の形がでてきており、直前の、ちょっと仮設チックなトレンドラインに対するブレイクワンタッチになる。
ここで大事なのは「このピンクのラインがレジスタンスになるだろう」という前提があることですね。このあたりで上げ止まるという仮定と、実際に安値のラインが直近安値のあたりまで下がったのを見て、チャートパターンを確信し入ることはできそう。
ネックラインへの戻り売りは発生してないけど、まあそういうこともあるんですねって感じ。つまりここの反転は取れたな、ということ。
利確フロー
まあもうこの4時間足で見ても、水色のラインが最終目標、105円で一旦分割利確みたいなシナリオは容易に立てられるし、別にそれが間違いだとは思わんからここは考察しなくていいや。
誰が見てもこの105円で反転する可能性自体は見えるので、ここで利確してドテン買いする根拠は果たして当時の僕に見えたのか、という話になってくる。
105円での反転を取る
まあ、エントリー自体は実際してて、一回損切りして、2回目のチャレンジでそこそこ値幅取れたんですよね。中期的な下降トレンド継続の相場観だったから途中で全決済しちゃったけど。
ただ、1回損切りしているということでもっと適切なタイミングないのかという話ですね。
底は取れなさそう
105円あたりで上目線になるんじゃないかという相場観はあったものの、下降三角の上抜けかあ・・・・・・。
ドンピシャで入るの難しいかなあ。
まあ実際やるとしたら、こういうラインを引いて、こいつへのブレイクワンタッチを目論むものの、明らかに105円がサポートになってるのを見て買いで入る、みたいな動きか?
実際入ったのは
24日の1時20分ということでこのあたりか。105円でのサポートが厚いと見て、直近高値及び日足の20SMA(太い緑の線)に反応したのを根拠に入ったくさいな。まあエントリーポイントとしてはかなり良かったんじゃないかな。
あ、日足のSMAは見てなかったみたい(笑) ただ1時間足の20SMAは書いてないけど確実に見てるはずなので、たぶんそれも根拠として入ったんかな。底は取れてないけどここでのエントリーはかなりいい感じだった。
ホールドする根拠はあったのか
問題となったシーン。17時半ぐらいに3枚とも利確した。(水色のラインがおそらく根拠)
こうやって後から見てみると、チャート的にはどこにも利確する要素がないというか、勢いヤバいな、って感じ。まあ反転する前に1枚利確しておこう、というのならアリだが3枚全部利確するようなチャートではないよな、少なくとも。5分足ですら上げ止まってないんだぜ・・・・・・?
原因はこのドルインデックスの盲信。実際ユーロドルが吹き上がってたらしくドル安なのは間違いないんだが、それ以上に円安であるという事実が見えてなかった。
予測を立てるのもいいけど、目の前の事実ももうちょっと見たほうがいいな。その「勝手な憶測"だけ"のトレード」で金曜日に火傷したワケだし。「予想」と「事実」2つを組み合わせてトレードする癖をつけたいところ。
で、実際利確はどこでするの?
もし下に行くのならこの明らかに意識されているピンクのライン(この時点では確実に引ける)を下回ったらもう1枚決済、水色のラインまで下回ったら全決済、みたいな流れになる。
一方、実際はこうやってずっと上がっているわけで。
まあ、一番上の緑のラインに達した時点で全決済するかな。結果として上に上がってるけど、反発機運の高い週足のラインで実際反発してるし、ここでホールドするぐらいなら、押し目でエントリーし直す方が合理的でしょう。
この後の押し目は拾えたのか
未だに意識されてるこのラインなワケですが、まあこの押し目はそもそも相場観がドル買いであることを認識してない限り拾えないかな。緑のラインに反発した時点で僕の相場観は下に向くし、その時の地合いがドル買いなのかどうかは、通貨強弱とか見て判断すべきだからな。テクニカル的にはここの押し目はナシだな。
逆に言うと、ドルが上がる相場観が持ってたらこんなのはピンポイントで入っても良さそう・・・・・・って決め打ちで入ってヤケドするパターンが僕の鉄板パターンなんだよな。
でもさー・・・・・・これ入れるんかなぁ・・・・・・。まあ、月足の12SMAと被ってる(黄色のドット線)し、絶好の押し目ではあったんかな。
うーん・・・・・・。なんか微妙なラインだなあ。
そう、こういうのがあるから決め打ちエントリーがやめられないんだよな・・・・・・。それを自制する理屈が欲しい・・・・・・。「待っていればチャンスが来る」という確信を自分の中に持たせることで悪癖を矯正できると思ってこういうの書いてるワケだからさあ。
まあアレだ、この場合は「縁がなかった」ということにはなるな。
ただ、その「期待値」が低いことを実証できれば、こういう雑なエントリーも減るんかなとも。
こういうピンポイントな箇所を狙うエントリー、体感的には打率低いような気もするんだけど、それをファクトとして実証できてないのが問題なんだよね。
ただ、今回の場合は「直近安値」「それも何回も意識されている」「月足SMAのお墨付き」と確度の高いポイントだったから、僕のいつもの特攻エントリーとは違うのかな。そう考えると理性的になれそう。
ユーロドル
ぶっちゃけこの時点で書くの疲れてる(笑)
最初の押し目
だいぶ線がごちゃごちゃしてるけど、それだけ根拠が重なってるということでもある。
どう見てもチャートパターンなんか見つからないので、ここもピンポイントで狙い撃ちするパターンではある。
まあ一応5分足で逆三尊作れはするけど、ネックラインへの戻しが中途半端なのでこれを三尊パターンに当てはまるのはリスキーかな。
とはいえ、ピンポイントで狙うっつってもラインに到達してないし、僕のチャートではたぶんここの押し目はどう足掻いても拾えなさそうというのは結論ですね。
ただ、ウィークリーピボット、日足20SMA、4時間足と日足の75SMA、1時間足の20SMAと、これでもかってぐらい抵抗帯が密集してるポイントであることもわかる。
そう、ここから言えることは、そういう決め打ちエントリーするならラインだけではなく、その他の抵抗要素がないとうまくいかないんだな、ってのを心に刻んでおくことかな。
2つ目の押し目
これに関してはアラートの設定し忘れで入れなかっただけなので考察しない。悔しいから思い出したくない(笑)
天井を取る
まあこんなラインが密集してるエリア、どう見ても利確ポイントだし反転も狙いたいところ。ただユーロポンドのロングを持ってる関係で、ここでショートを狙うという判断が出来なかったんだろうなって感じではある。
まあ実際そういうポジションの持ち方って意味わからんしなみたいなとこあるし。
ただ、仮にノーポジであった時ここは入れたんだろうか、という話になる。
例えば、水色のラインに触れた瞬間に決め打ちエントリーすると仮定すると、その後踏まれていることから、やはり複数根拠が重なってないポイントではこのエントリー手法は優位性がないことがここでもわかる。
結果を見ればダブルトップの形っぽく見えるが・・・・・・
まあ、そもそも水色ラインにタッチしそう、って段階で反転自体は予期してるので明らかに目線は下。
その状態で、明らかに上値が重い状態を見てダブルトップの形は予見できそうである。日足ベースで引けるフィボナッチエクスパンションのラインとちょうど重なってるというのも判断材料。
そこで上昇トレンドラインを引いて、ここを下抜いてブレイクワンタッチしたら入ろう、という判断自体はオンタイムでも出来そうである。根拠は高値更新の重さ。逆に高値を更新し続ける展開ならダブルトップ形成失敗ということでエントリーは見送れるが、直近高値は明らかに高値更新に失敗していて優位性がある。
でもなあ、一分足だとこれ入ると踏まれてるんだよな。ラインとしてはめちゃめちゃ意識されてるけどダマシになってる。
そして、トレンドラインを訂正する。たぶんこのタイミングで一回損切りに遭い、トレンドラインを下方修正するぐらいはできそう。
まあそもそも1分足で見ててもさっきのトレンドラインは非常にきたないし、「あんま意識されてないライン」と結論出してもいいんだよな。オンタイムでこの訂正ができるかどうか。
訂正したとしてもこの部分とかちょっと怪しいけど、ブレイクワンタッチ自体はきれい。
でもさあ、実際ここまでしか見えてない状態で、じゃあこのブレイクワンタッチで入ろうって思ってもいいのか?っていう疑問はありますよね。
まだ高値更新してるワケだし、上値が重いっていっても形はきれいじゃないしなあ・・・・・・。別にここは損切りされてもしゃーないポイントだとは思うけど、回避する手段はないのかなあ。
15分足見てもなあ・・・・・・。一応、三回目の山を作った段階で「水色のラインに反応して、高値更新失敗による三尊完成では!?」みたいなエントリーもできそうではある。この場合は含み損を抱えない展開には結果的になるけど、三尊としてはネックラインの位置がぼんやりとして美しくはないな。こういうのがノイズとなる展開があるんだろうかって話ですね。
ただまあ一つ言えるのは、ライン単体を根拠にした決め打ちエントリーは結果的に踏まれてるから今後はやめときましょうって話ですね。こういう急落の前でもちゃんとチャートパターン自体は出てる。
利確目標
まあどう見ても、まずは水色の水平線、そしてピンクのトレンドラインおよび水平線と分割利確ポイントを2つ通過してる。僕がポジション持ってたら、まずこの2箇所で利確は検討する。
まあ実際1回反応してるわけだし、分割利確する口実にはなってしまうな。ここの分割利確自体は正解だろう。まあ結果的に下行ってるけどさ。
ちなみにここで押し目買いを狙うシナリオも存在する。最初タッチしにきて、その後下げ止まった時に逆三尊完成を予見してしまいそうな形にはなってる(が、流石に谷が深すぎるのでオンタイムでその判断はしないかもだけど)。
一応、この2つめの谷につながるトレンドラインが引けないのでエントリーはできないだろうが、仮にもう少し下がってたら買いで入っちゃいそうなんだよなあ。まあここに関しては損切りでも致し方なしって感じかな。
チャートの形だけだと、ここで押し目買いしない理由が見つかんない気がする。
戻り売りでの追撃はできるのか?
ここですね。実際はいる可能性を考慮してはいたけど、ドル高なのかドル安なのかわからんすぎて見送ったくさい。形だけ見るとまたピンポイントでエントリーしちゃいそうな形であるが、ここにチャートパターンはあるのだろうか。
まあ確度低そうな形ではあるがダブルトップらしき形にはなってる。デイリーピボット、および5分足の200SMA、週足26SMAのゾーン、過去に意識されていた日足のトレンドラインといろんなものが存在するのを見て、2回目に反応した時に雰囲気で入ること自体はやぶさかではないのかなみたいな感じはする。
まあ一応下降トレンド継続の可能性を見て、エントリーの目安となる上昇トレンドライン引いてるけど、ブレイクした後ワンタッチにはギリ届いてないね。ただ、この上値の重さからエントリーするのは問題なさそう。
重要なのは「2回目の抵抗に遭っている」というファクトだろうな。仮にレンジを形成するにしてもここが天井圏になるし。つまり戻り売り追撃目線だとここで入れることになる。
押し目買い狙いならここ抜けた後の戻りだし、ここで買いの選択肢はそもそもないな。オッケー。
ピンクラインで利確しないのか
仮にポジションを持っていたとして、ここは分割利確したくなるポイントだが、こうやって見てみるとまだ下がっているし、なんなら戻り売りがあるぐらいだし、さっきの水平線とは違い思考停止で分割利確するようなチャートではないな。
やっぱりある程度戻して「意識されているのが確認された」時に分割利確って試みるものなんかな、って感じ。まあ、ある程度の値幅が取れたら単純に「利益確保」という意味で分割利確したいケースもあるけどさ。最後の1枚だったらここでは利確すべきではないポイント、というのがわかるなあ。
ポンドドル
ポンドドルってもともと高騰してた記憶あるけど、入るタイミングあったんかな。
まあどう考えても押し目買いできるようなポイントはないので、頂点での戻り売りを検討するならどこか、という話になる。
誰がどう見てもこのラインが永遠に意識されており、ここへのブレイクワンタッチで入りたい形にはなってる。そもそもポンドが高すぎるので、売り目線になるのは致し方がないが、このパターンだと何回も踏み上げられて鬱になりそうだ。それを防ぐにはどうしたらいいんだろう。
最初のブレイクワンタッチは、建値ストップで終了。それは問題なし。
その後2回目のチャレンジだが、ここで入ると踏み上げられて損切りさせられる苦しい展開になる。
デイリーピボットに反応するかと期待するも、ブレイクされて結構キツい損切りに遭うのが想像できる。
それを回避する方法としては、一回下にブレイクして失敗した時に、トレンドラインを下に修正し、この三角持ち合いに回帰させることで一応損切り自体は回避できるが、今度はエントリータイミングがない。
まあドル高局面を予見しているんだったらこの三角持ち合いのトップでエントリーすればいいんだが・・・・・・結局はそういう話になるのかな、この場合。
これはもうテクニカルだけだと追っかけエントリー以外ではエントリー不能っぽいけど、損切りは出さないから正解ということにしておこう。
オージードル
ここで落ちることを予想するテクニカル的根拠はあるのかって感じですね。一応これが落ちた原因は株安だと思うけど。
まあ仮に「そろそろ落ちるだろう」という予見さえあれば、こういうトレンドラインのブレイクワンタッチ+デイリーピボットというなかなか確度の高いエントリーは出来たんだろうな、って感じ。
株が落ちたことは認識してたけど、豪ドルのスケベショートは踏まれ続けてたから怖くてできなかったんだよね・・・・・・。そろそろ下がる、って思ってずっと下がってこなかったから・・・・・・。
でも、こうやって落ち着いて見ると入れるチャートパターンは実際にあるということ。きれいな形だな。
まとめると
金曜日の失態の大半は、調子に乗った「雰囲気エントリー」であったが、別にそんなことしなくても利益が取れることはこうやって検証することができた形になる。
まあ実際、ピンバーみたいな形でエントリーするんなら、誰かの損切りを食うって考えてもちょっと期間が足りなくなっちゃうしね。よほどの根拠が重なってない限りうまくいかないのである。
とはいえ、ここのポンドオージーとか、ピンクのライン、4時間足75SMA、ウィークリーピボットと抵抗帯ありまくりなんだけどね。
ただ現実に大失敗しているということは、やはりこういうタイプのエントリー方法はただただリスクが高いというか、そんなリスク取らなくてももっと確度が高く、値幅が取れる場所が実際にドルストレートだけでもこんなに見つかるということで、今後はこういったことをしないように心がけていきたい。
こういうエントリーでしか底や天井を掴めない相場は潔く切る、そんな覚悟が必要だなと実感した。
ということで、日曜の記事としてドルストレート以外に考察を加えていくことになるが、クロス円に関しては雑に終わらせようと思ってる。この過去検証、結構体力使ってしんどい・・・・・・(笑)